腐ってるすももの感想文

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商業用BLの感想を書いてるよ。どんなものがオススメなのか、地雷に当たらないか等の役立ててほしい。読みやすいように電子書籍版のみを抜粋してます。

様々な紙神の長編BL漫画「是ーZEー」

こんにちは、すももです。

今回紹介するBL漫画は志水ゆきさんの「是-ZE-」です。


この作品、全11巻ある長編です。いつもならお手軽に読めるものばかり紹介してきました。前回の2019年上半期BL漫画ランキングで、続き物が多かったのですが、完結していなくおすすめしずらい作品が多かったんですよ。だから今回は、長編だけど完結済みでおすすめ出来る作品を紹介です。

さっそくあらすじ。


ワケあり美形がひしめく屋敷で雷蔵は恋をした。相手の紺は、無愛想でつっけんどんで、でも雷蔵のことを嘲笑(わら)ったりしない美少年。住人Sのちょっと激しめなラブシーンにあてられながら毎日紺を好きになる雷蔵。ところが紺は、屋敷を訪ねる客相手に秘密の“仕事”をやっていて……。


まず絵が古いなって思うかもしれないんですが、段々と絵柄が今風に変わっていくので、最初は微妙かもって思っても最終巻までには大丈夫になると思うから、そこそんなに心配しないで。


この作品は和風ファンタジーになります。あらすじでの秘密の仕事というのが、人を呪う仕事です。呪いで人を殺す事も出来てしまいます。ただ、人を呪うという事は人を呪えば穴二つというように、呪いを念じた人にもそれ相応の報いを受けます。その術者の報いを代わりに受けるために存在する紙神。その紙神達との物語になります。


で、このあらすじは紺と雷蔵の話のあらずじになります。全11巻の中で巻数ごとにメインカップルが変わっていきます。なので、カップルごとの紹介をしていくよ。あ、ただ、1巻はどのカップルでもちゃんと読んだ方がいいよ。この世界観とかの理解や、意外にも伏線がいくつかあるので、読んでおいたほうがいいね。


雷蔵×紺(紙神)
このカップルが一番最初のメインキャラになるけど、メインカップルの中で一番物語に関係ない二人。ピュアでほのぼのとしたカップルなのが特徴。雷蔵は術者ではないので、呪う事はできないが、紺(紙神)の主になります。大体1.2巻がこの二人のメインの巻です。


玄間×氷見(紙神)
このカップルも物語の核心にはあまり関係ないんだけど、人気のカップル。この二人はカップルになるまで相当揉めますが、氷見も玄間も健気に相手を想い続ける泣けるお話。大体3.4巻がメイン。えちを結構してるよ。


守谷(紙神)×隆成
このカップルもあまり物語に関係ないカップル。個人的に一番好き。簡単にいうと、ケンカップル。守谷は主を無くし、消されようとしている中、術者の中で唯一紙神を持たない隆成に主になってもらうようた頼むが…。大体5.6巻がメイン。


近衛(紙神)×琴葉
このカップルは物語の中心人物。琴葉は幼いためショタ受けになるので、苦手な方は注意。術者の力が強すぎるため隔離され生活していた。それを知った近衛は琴葉のために尽力していく話。大体7.8巻がメイン。


彰伊×阿沙利(紙神)
このカップルも物語の中心人物。紙神にも寿命があり、阿沙利と彰伊は終わりが近づいているのに、気付いていた。紙神を再度復活させる事は可能だが、殆どの紙神は記憶が全て無くなり生まれ変わる。それでも彰伊は記憶を失わない阿沙利を蘇らせる事は出来るのか。8巻の終わりから、9巻がメイン。


10.11巻は今まで紙神を作り出した和記の話。今までの疑問に思っていた事が少しずつ分かる話になっています。ただBL要素は薄めです。


他にも個性的なキャラが出てきますが、大体この人達のお話。


ひとつのカップルの話が2巻分しかないので、お気に入りのカップルの話が少ないとか、好みのカップルじゃないとかの意見があるようですが、個人的にはそれ以上に物語の内容の深さがすごいので、そんな事は気にしなかったです。


BL漫画なのに1巻から伏線が張ってあって、世界観や設定がきちんとして、素晴らしい漫画です。物語が本当に素晴らしいので、ぜひ全巻通して読んでみてほしいですね。

長編だけど、本当におすすめな作品です!


今、連載中の花鳥風月も長編ですが、面白いので、是ーZEーの絵よりもっと今風になっているので、絵柄が苦手の人はこちらから読むのもいいと思います。



次回、次々回は双子の作家さんの作品を連続で紹介していこうと思います。

ご観覧ありがとうございました。